大崎町の新挑戦に「ひふみよベースファーム大崎」も一緒にチャレンジ!実証事業始動!!

鹿児島県大崎町で、海岸に漂着した流木を炭化して資源化するビジネスモデル実証事業が進行しています。この取り組みは、長年地域の課題であった海岸景観の保全と最終処分場の逼迫といった課題を同時に解決することを目指しています。

海岸に漂着した流木の様子

海岸の流木を資源化!福祉やまちづくりも絡む、持続可能な地域循環型「流木炭化」という取り組み

この実証事業は、大崎町そおリサイクルセンターが主体となり、シルバー人材センターとひふみよベースファーム大崎が補助的な役割を担っています。

流木炭化でできた良質の炭

【事業の3つの目的】
① 資源化:海岸に漂着した流木を再資源化する。
② 地域連携:地域の既存事業である『菜の花エコプロジェクト』と連携し、特産品の価値を向上させる。
③ モデル構築:高齢者や障がい者を専門家として育成し、環境保全・農業振興・福祉を融合させた地域循環モデルを構築する。

【期待される3つの効果】
ⅰ 環境保全:海岸景観の維持、廃棄物の削減
Ⅱ 農業振興:特産品の付加価値向上
Ⅲ 福祉との連携:雇用の創出と地域活動への参画

この画期的な取り組みは、9月下旬からテスト運転が開始され、順調に作業が進んでいます。

製炭炉での作業手順

1.原料・燃料
⇒ 事前に燃焼室及び炭化室に燃料と炭化材料を投入する。
【Point】炭化しやすくする為、大きいものや水分を多く含んでいそうなものは、炭化室の底にセットするなどの工夫をする。

2.製炭炉
⇒ 煙突は手作業で、製炭炉の蓋などは重機を使用してセットする。
・蓋の順序:炭化材料をセット後、内蓋、外蓋の順で蓋を閉じる。
・密閉:外蓋と炉の間にアルミホイルを挟み、空気の漏れを防ぐ。

3.火入れ(着火時)
⇒ 後ろの灰出し口の穴を全開にして、ガスバーナーで燃焼室に火をつける。全体に火が回ったら灰だし口を閉じ、燃焼室の扉は少し開けた状態にする。

4.火入れ(無煙時)
⇒ 無煙になってきたら、燃焼室の扉を閉じるが、扉の調整穴は開けたままにする。

5.火入れ(無煙後)
⇒ 無煙の状態を約4時間持続させる為、燃焼室の火力を維持するように薪を追加する。

6.火入れ(終了時)
⇒ 火入れ終了後、煙突を手作業で外し、蓋をして燃焼室の穴を閉じる。

7.炭の取り出し
⇒ 重機を使用し、蓋を取り外す。火がついていた場所は水で消火する。

8.選別・清掃
⇒ 重機で炭化室を傾けて炭を取り出した後、炭の選別を行い、炉内の灰を掃除する。

この一連の作業の中で、ひふみよは主に『火入れ』と『炭の取り出し』を担当しています。

作業の様子

火入れと取り出し

【火入れの主な作業】
・重機による炭化室取り出しの補助(フックがけ・フック外し)
・炭化室への流木投入
・燃料室への燃料(流木)投入
・煙突設置

重機が大活躍する現場

【炭取り出しの主な作業】
・炭、炭化室の取り出し
・炭の選別
・灰のかき出し
・炭の袋詰め

地域課題を解決する先進的なモデル

この実証事業は、環境・経済・社会の3つの側面から地域課題を解決する先進的なモデルとして全国からも注目されています。初めての作業は、いつもドキドキですが、自分たちのペースで取組を行っております。

完成した流木炭

ひふみよベースファーム大崎では、この他にも様々な地域での取り組みを行っています。興味のある方、一緒に取り組みたい方は、いつでもお気軽にご連絡・ご相談ください。

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