年度末を迎え、春休み中の方も多いこの時期。少しずつ暖かさも感じられるようになり、新しいことにチャレンジしたくなる季節になってきました。今回は、ひふみよベース天文館で在宅就労に取り組むメンバーさんが制作した、オリジナルのタイピングゲームをご紹介します。
きっかけは、「好き」や「得意」。
それを自分の中だけで終わらせるのではなく、誰かの役に立つ形へとつなげていく。
そんな取り組みの一例です。
オリジナルのタイピングゲームで楽しく練習
今回制作されたのは、親しみやすい言葉を使って楽しく取り組めるタイピングゲームです。

なんと、タイピングゲームを自作!
実際にスタッフや他メンバーも体験してみたところ、
「サクサク動いて気持ちいい!」
「気づいたら夢中になっていた」
といった声が上がるほど、完成度の高い仕上がりになっていました。
一方で、実際に使ってみる中で見えてきた点もあります。
出題される言葉の中には、濁点や小さい「っ」など、タイピング操作に慣れていない方にとって入力が難しい文字が含まれているものもあり、少し難しく感じる場面もあったようです。
また、カウントのスピードについても、タイピングに慣れている方にとっては「楽しい」「テンポよく取り組める」といった声がある一方で、慣れていない方にとっては少し早く感じられる場面も見られました。
このように、取り組む人によって感じ方が異なるからこそ、「誰にとっても取り組みやすい形とは?」という視点も見えてきました。
使って見えてきた気づきから、誰もが取り組みやすい工夫へ
このゲームは、ただ「作って終わり」ではありません。実際に使いながら改善を重ねている点も、大きな特徴です。
もともと、日頃からプログラミングに継続して取り組まれており、自分なりに工夫しながら制作を進めてこられたメンバーさんだからこそ、今回のような形につながっています。
実際にスタッフのPCで動作を確認した際には、自ら「文字サイズはもう少し大きい方が見やすいかもしれない」といった気づきもあり、その後しっかりと改善が加えられました。

難易度も3パターンから選べるように
自分の環境だけでなく、他の人が使う場面を想定しながら調整していく。
そうした視点も、この取り組みの大きなポイントです。
現在は、こうした気づきをもとに、初心者向けのバージョンも含めて、難易度を3パターンから選べるようにアップデートされています。
よりシンプルな内容や、取り組みやすい難易度への調整など、「誰にとっても使いやすい形」を目指して改良が続けられています。
個人の取り組みが、みんなの力に
この取り組みのきっかけは、もともとメンバーさんがツールなどを使わず、自主的にタイピング練習に取り組まれていたことでした。
プログラミングスキルをお持ちで、ゲーム制作なども行っていたことから、「タイピング練習のシステムも作れるのでは?」とスタッフが声をかけたことで、今回の制作へとつながっています。
プログラミングが得意な方の力が、これからタイピングを学びたい方のサポートにつながる。現在は初心者向けのバージョンも選べるようになり、より多くのメンバーが活用できるツールへと広がっています。
今回の取り組みは、自分のスキルを他者の役に立つ形へと展開していること、継続した取り組みを成果物として形にしていること、実際に使う人の視点に立ち改善を重ねていること、そして他のメンバーへと活用が広がっていることが大きな特徴です。
「しごと」としての広がりだけでなく、主体的な取り組みや自立につながる実践としても感じられました。
実際に、楽しみながら取り組める内容になっていること、タイピング練習として実用的に活用できること、使う人に合わせて改良が進められていることなど、“役に立つ形”になっている点が大きなポイントです。
「好き」から広がる、しごとのかたち
ひふみよベースでは、プログラミングやデザイン、イラスト制作、創作活動、文章作成など、それぞれの「得意」や「興味」を活かした取り組みが日々行われています。
今回ご紹介したタイピングゲームも、そうした取り組みのひとつです。
誰かの「好き」が、誰かの役に立つ。
そしてそれが、新しい挑戦や改善につながっていく。
今回のタイピングゲームも、「作る」「自分で使う」だけでなく、「他者を意識すること」や「より良くしていく過程」そのものが、しごとにつながっています。
日々の取り組みの中から少しずつ形になり、「やってみたい」「使ってみたい」「誰かに使ってほしい」という気持ちを生み出していく。
そんな循環を、これからも大切にしていきたいと思います。



