「たくらみ。」
障がいがある人も含め、一人ひとりが主人公となり、個性を生かして共生する社会を目指して、私たちは様々なソーシャルプロジェクトに挑戦しています。これらのプロジェクトからは、ユニークで楽しいプロダクトや店舗が生まれています。そしてそこに「福祉だから」という甘えは一切ありません。
自画自賛になるかもしれませんが、「美味しくて、楽しくて、驚きに満ちている」という温かい評価をいただき、日々、感謝しています。しかし、失敗もたくさんあります。昔の偉い人が言った「失敗は成功の元」という言葉が、私たちにとって勇気づけられる言葉になるとは、10代の頃には想像もしていませんでした。
なぜ、失敗をたくさんする必要があるのか。
それを理解するために、想像してみてください。
障がいがある人も含め誰もが個性そのままに社会で共生している様子を。
その世界では「普通」という概念は不要で、誰もが自分らしくいられるフラットな世界のはずです。
しかし、人類史でそのような時代が訪れたことは一度もありません。
そのような未達の世界を目指すからこそ、死なない程度の失敗を人よりも繰り返す必要があると考えています。
そのチャレンジこそが、私たちがソーシャルカンパニーであることの存在意義です。
存在意義を果たすため、私たちは「普通に」「一般は」といった、つまらない価値観と永遠におさらばする必要があります。そして、修行僧のように、自分たちがつまらない価値観に囚われていないかを問い続けるのです。
このようなスタンスで仕事をしていると、世間が気にも留めないことや、軽視していること、一般的ではない選択の中に、新たな可能性の原石を見つけることがあります。その原石を輝かすために真剣に取り組むチームが「ひふみよ」にはあります。
「ひふみよ」は、よくわからない法人と言われることがあります。
そんな時、私たちはただ「福祉の会社です」と猫を被りつつ、世間が軽視していることを本気で「幸せな価値」に変えていこうとたくらんでいます。もはや、私たちは「つまらない価値観」とは永遠におさらばしているのですから。
何はともあれ、これからも温かい目で見守っていただきますようお願い申し上げます。
ひふみよ株式会社
代表取締役 白澤 繁樹