鹿児島産ホップの栽培は今年も順調!

例年より9日ほど遅れて、鹿児島も6月8日から梅雨入りしました。皆さんはあまり気にされないかもしれませんが、梅雨の晴れ間は農産物の成長に欠かせない貴重な時間であり、私たちの農作業の貴重な外作業の時間でもあります。この時期の日照時間が短いと農作物に影響が出てしまいます。このため、特に天気予報を常にチェックすることが欠かせません。

挑戦!農薬不使用&最南端でのホップ栽培

私たちは2021年4月からビールの原料となるホップの栽培を始めました。ホップは東北地方を中心に栽培され、九州は温暖な地域のためホップの栽培には向かないとされていました。しかし、九州でも徐々に栽培の成果を上げる生産農家が増え、私たちも本土最南端のホップ栽培を目標に5品種のホップの苗を植え始めました。最初に植えたホップが芽を出し、2年、3年としっかり大崎の地に根付いてくれました。私たちの圃場は限りなくホップ生産地の南限に当たると思います。

本土最南端に近い鹿児島県曽於郡大崎町で収穫されるホップ

ホップ栽培に大切な作業

今年も手作りのホップ棚をメンバーさんと一緒に作りました。竹の切り出しから始まり、竹を組み合わせて結びながら、網を通してホップが成長しやすい環境を整えます。

ホップ棚を作るメンバーさん

年配のメンバーさんは経験から手際よく作業を進めていますが、若いメンバーさんは教えてもらいながら作業を行っています。

技術の伝承の場ともなっている圃場

皆さん良い表情で作業に取り組んでいました。竹の切り方ややぐらの組み方、ヒモの結び方など、年配のメンバーが経験してきた知識を若いメンバーに受け継ぐ場でもあります。棚作りが完了し、有機栽培に準じたホップ畑は草も急成長します。

丁寧にホップ畑を管理するメンバーさんたち

雑草がホップの成長を妨げないように、畑の見守りと除草作業を繰り返し行っていきます。

楽しみな収穫はもうすぐ!

例年だと8月後半から9月中旬ごろにホップの収穫を行います。品種にもよりますが、フレッシュなホップを半分に割り匂いを嗅ぐと、シトラシー(柑橘のような香り)やフローラル(花のような香り)を楽しむことができます。これはメンバーさんや私たちだけが味わえる、生産者の至福の時ともいえるかもしれません。匂いを嗅ぐと美味しいクラフトビールになった姿が目に浮かびます。嗅覚でクラフトビールのイメージを楽しむのは、なかなかできない体験です。

ホップの動向については、引き続きBASE LOGでお伝えいたしますのでお楽しみに!

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