ピアサポートの力で次のステップへ

暗闇のトンネルから抜け出せない時、ピアサポーターとして活躍している方に出逢い、生きる希望をいただきました。

「精神疾患があっても、こんな形で活躍できるんだ」
「自分もあんな風になりたい」

こんな気持ちを持ってから、私のリカバリーは始まった気がします。

現在、私は「ひふみよベースファーム大崎」で目標工賃達成指導員として働きつつ、精神障害の当事者としてピアサポーターとしても活動しています。先日、令和6年度鹿児島県障がい者ピアサポート研修に、グループファシリテーターとして参加してきました。県内各地から62名の仲間と一緒に、オンラインで学びを深めました。

仲間と共に学ぶ機会に感謝です。

ピアサポートとは?

皆さん、ピアサポートについて知っていますか?

・ピア(peer)は、同じ背景、立場にある仲間。
・サポート(support)は、支える。

つまり、ピアサポートとは、同じような経験や課題を持つ人々が互いに支え合い、励まし合うプロセスになります。障害や生きづらさを持つ人々にとって、実体験に基づいたサポートをし、共感を通じて自尊心や自己効力感を高める重要な手段となります。
私は、メンタルヘルスプログラムのひとつであるWRAP (Wellness Recovery Action Plan: 元気回復行動プラン)を学ぶ中で、ピアサポートという言葉を知りました。

元気回復行動プラン:WRAP

障がい者ピアサポート研修

鹿児島県において、障がい者ピアサポート研修は令和4年から始まりました。それまでは、各障害ごとに行われていましたが、現在は、身体・知的・精神・難病など全ての障害に対応した研修が実施されています。

障がい者ピアサポート研修は、自らが障害や疾病の経験を持ち、その経験を活かしながら、他の障害や疾病のある方の支援を行うピアサポーターと、ピアサポーターの活用方法を理解した障害福祉サービス事業所の管理者の養成を図ることによって、障害福祉サービス等における質の高いピアサポート活動の取り組みを支援することを目的とした法定研修です。カリキュラムに沿った講義に加え、講義をもとにした演習を行うグループワークもあります。

一緒にグループワークに取り組んだ仲間とは、日々の思いを共有し合ったり、それぞれのリカバリーストーリーや今後の夢について語り合ったりと、とても刺激的で充実した時間を過ごすことができました。

参考資料より:物の境界は分かりやすい

ひふみよベースファーム大崎でのピアサポート

ひふみよベースファーム大崎の多くのメンバーは、様々な生きづらさと闘っています。今、「何かしらの理由」で次のステップに進めないけれど、日々その「何かしらの理由」を克服しようと頑張っています。

私のピアサポーターとしての役割は、良い経験も良くない経験もメンバーが求めてきた時に差し出すこと、メンバーの思いに寄り添い、タイミングを見計らって背中を押すことだと考えています。

メンバー同士がピアサポートできる関係性を築くことができれば、自ずと一人ひとり、また、ひふみよベースファーム大崎自体が、次のステップに向かっていけるのではないかと感じています。

参考資料より:人との距離感を保つのが難しい…。

悩んでいる方はいつでもご相談ください。ご連絡お待ちしています。

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