農福で鹿児島産ホップの産業化を目指す!収穫を待つホップと棚作りの舞台裏を大公開

鹿児島の太陽の下、大崎の大地でホップの緑が力強く育っています。ひふみよベースファーム大崎では、2021年4月からビール造りに欠かせないホップの栽培を開始し、今年も新たなシーズンを迎える準備が着々と進んでいます。

100本の竹を切り運び、棚作り開始です。

 

4種類のホップが順調に生長

ホップはビールに独特の苦味と豊かな香りを与え、きめ細やかな泡持ちを良くし、さらには殺菌効果まで持つ、まさにビールの魂ともいえる存在です。ひふみよベースファーム大崎では、これまでに培ってきた経験を活かし、今年も多種多様なホップを育てています。

昨年から大崎の地にしっかりと根を張ったお馴染みの「カスケード」に加え、今年は個性豊かな3種類のホップが新たに仲間入りしました。パンチの効いた香りが特徴の「チヌーク」、害虫に強く柑橘系の香りが魅力の「タホマ」、そしてドイツの伝統的な品種である「ハラタウ」。これら4種類のホップが順調に生長しており、収穫の時が今から待ち遠しい限りです。

初棚つくりのメンバーさんと2回目で余裕のメンバーさん

収穫を支えるホップ棚作り

つる植物であるホップは、自力で上へ伸びることができません。そのため、ホップの成長には丈夫な棚が不可欠です。先日、メンバー4名とスタッフ1名が一丸となり、ホップ棚の設営作業を行いました。ひふみよベースファーム大崎では、収穫のしやすさを考慮し、高さ約2メートルの棚を設置しています。

棚作りの参考にしているのは、昔ながらの稲わら自然乾燥用の「掛け干し」です。まず、長い竹の両端を3本組にして下支えを作り、その間に2本組の竹で補強をします。これらの竹が倒れないよう、長さ約1.5メートル、直径約3センチの鉄の棒を使って約30センチの穴を掘り、組んだ竹をしっかりと差し込み立てます。棚が完成したら、いよいよネットを張って全ての作業が完了です。

昨年、一昨年と棚作りの経験を持つベテランメンバーが、今年初めて参加するメンバーを丁寧にサポートしながら作業を進めました。皆で協力し、和気あいあいとした雰囲気の中で、ホップの生育を支える大切な基盤が築き上げられました。

ベテランメンバーさんの丁寧なサポート!

大崎の恵みを詰め込んだ「OSAKI IPA」

ひふみよベースファーム大崎では、昨年から朝採れのフレッシュホップをひふみよブリューイングに持ち込み、「OSAKI IPA」というクラフトビールを造っていただいています。これは鹿児島県大崎町産のカスケードホップと桑茶を贅沢に使ったIPAで、期間限定の商品としてその美味しさを届けました。乾燥ホップでは決して味わえない、フレッシュホップならではの瑞々しい香りと風味は格別です。

昨年は1種類のホップで仕込みましたが、今年は4種類のホップが順調に育てば、それぞれが持つ個性を活かした、昨年とはまた違った味わいのクラフトビールが誕生するのではないかと、今から大きな期待を抱いています。

可能性を超えていけ

ひふみよグループはブランドコンセプトに「Breakthrough Possibility!!」を掲げています。

可能性を超えるチャレンジをしよう。
新しい社会価値を創ることに本気で企もう。
ソーシャルカンパニーであり続けよう。

このコンセプトのもと「ホップは寒い地域の作物」という常識を打ち破るために、可能性を超えるチャレンジをしてきました。メンバーさんと支援スタッフが一丸となりメ切り拓いてきた「鹿児島産ホップ」の可能性が大崎で具現化しようとしています。

皆様、農福から生まれるブレイクスルーに、ご期待ください!

そして、このようなブレイクスルーに携わりたいメンバーさん、ぜひ見学のご連絡をお待ちしています。誰もやっていないことにチャレンジしていきましょう!

最後に。

ビール愛好家の皆様はもちろん、ホップがどのように育つのか興味をお持ちの方、実際にホップ棚を見てみたいという方も大歓迎です。ぜひ一度、ひふみよベースファーム大崎のホップ畑へお越しください。青々としたホップの生命力と、クラフトビール造りへの情熱を感じていただけると思います。

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