お正月の余韻がまだ残るこの季節、ひふみよベース®️(就労支援B型事業所)では、各事業所のメンバーが1月4日に初日の利用日を迎え、新年の施設利用がスタートしています。天気も良く穏やかな年末年始でしたが、「ひふみよブリューイング」より2024年末に限定販売された新年を記念するクラフトビールのラベルアートについて、多くの方にご好評をいただいており、営業開始早々から嬉しい感想が続々と寄せられています。そこで今回は、この特別なラベルがどのように誕生したのか、その背景をご紹介します。
新屋敷生まれの「SHINYASHIKI IPA」が新年限定ボトルに
「SHINYASHIKI IPA」は、「ひふみよブリューイング」がある鹿児島市新屋敷町の名前を冠したIPAであり、新年限定ボトルとして登場しました。鹿児島県産の緑茶をふんだんに使用し、3種類のホップを丁寧にドライホッピングした、ブリュワリー併設のタップルームでしか味わえない限定銘柄です。
毎週土曜日の13:30から開催されている「ひふみよブリューイング」のTAPROOM WEEKENDでは、この限定銘柄「SHINYASHIKI IPA」が非常に人気で、多くの方にご好評をいただいています。そのため、2024年の年末には、超限定でボトル販売が行われました。
魅力的なジャケットアートの誕生
今回の「新屋敷IPA」のジャケット(ラベル)テーマは、「ひふみよブリューイング」がある新屋敷の風景です。醸造所周辺の街並みや自然を、鮮やかな色鉛筆のタッチで表現しています。
制作を担当したのは、色鉛筆を用いた鮮やかな表現が得意なAさんです。Aさんは赤、青、黄の3色のみを使用して、温かみと華やかさが兼ね備わったデザインに仕上げてくださいました。わずか3色でありながらも、メリハリがあり、見る人を惹きつける不思議な魅力があります。
さらに、街並みを再現する際には、実際に原画をハサミでカットし、切って貼ることで奥行きを表現しています。
この手の込んだ制作手法で、写真では表現できない独特の奥行きを表現していました。
コラボレーションで実現
このラベルアートには、もう一つの特別な要素があります。それは、高等部からの実習生Bさんが書いてくれた「新屋敷醸造所限定」の文字です。Bさんは習字が得意で、その力強くも繊細な筆使いが特徴です。ラベルには、新年の喜びを象徴するような力強く華やかな文字が添えられています。
Bさんは以前、実習で「ひふみよベース天文館」を訪れたことがあり、通所や在宅就労を通じた実習時に文字テーマの作品を依頼していました。Bさんには、習字の基本である縦書きではなく横書きに挑戦し、さらにこれまで書いたことのないようなデザイン書体にもチャレンジしてもらいました。ちょっと難しい依頼でしたが、Bさんは工夫しながら取り組んでくださいました。卒業後には当事業所を利用する予定のBさんとのコラボレーションが実現しました!
「新屋敷の街並みや奥行きを表現するのに実際に紙をカットしてみましたが、奥行きが増したことと、色鉛筆での表現が楽しかったです」と語るAさん。「自分の文字がラベルに使われるなんて、初めてのことでとても嬉しいです」と話すBさん。
お二人のコラボレーションにより、新年のお祝いにふさわしい、明るく新しい年への希望を込めた素敵なラベルが完成しました!今回の作品も、メンバーそれぞれの得意分野が活かされたものとなっています。このような制作活動を通じて、メンバーの皆さんが2025年も新たな発見や喜びを感じられるよう、私たち「ひふみよ」スタッフも引き続き全力でサポートしていきます!今年もどうぞ、よろしくお願い致します!