べろーん(BEEROOOON)くん、ついに立体化!

少しずつ日中の風にも秋の気配が混じりはじめた頃。夏の終わりとともに、何かを作りたくなるような創作意欲がふと湧いてくる…そんな季節かもしれません。

今回は、「ひふみよベース天文館」で在宅就労に取り組むメンバーさんによる立体作品制作の様子をご紹介します。「好き」や「得意」からしごとにつながる、その過程をぜひ一緒に覗いてみてください!

得意なことを活かして、「台座づくり」に挑戦!

今回の主人公は、長年プラモデルやフィギュアに親しんできたメンバーさん。立体構造への理解や素材の扱いに関する知識も豊富で、道具や工程に関しても独自の工夫を重ねてこられた方です。

今回は、その技術を活かして、「HIFUMIYO BREWING」専用の展示台座を制作していただきました。モデルとなったのは、クラフトビールのラベルにも登場する、愛らしい公式キャラクター「べろーん(BEEROOOON)くん」。

3パターンのサイズのご提案

ロゴの平面データをもとに、サイズや素材、完成形のバランスなどを事業所と相談しながら、立体化の制作が始まりました。

3パターンのサイズのご提案

あっという間に完成!?白い「べろーんくん」誕生!

立体での忠実な再現度!

制作を始めてわずか1ヶ月足らず。なんと、真っ白な試作モデルが完成!チャットで送られてくる写真を見たスタッフからは、驚きと感動の声が次々と上がりました。

完成直後には、こんなコメントも。「カーブの部分に少し悩みましたが、どうすればうまく作れるかを考えるのが楽しかったです」
制作そのものを「工夫する楽しさ」として取り組まれている姿が印象的で、まさに“好き”が力になっていることを感じさせてくれました。

一方で、試作完成後の工程はじっくり丁寧に進められました。

色の選定や試作、素材ごとの発色確認、仕上げの表現方法など、細やかなこだわりと慎重さが随所に見られました。

鹿児島らしさが詰まった「桜島」のこだわり演出

「べろーんくん」台座の最大の見どころのひとつが、桜島をモチーフにした土台部分と噴煙の造形です。全体の構成は、「桜島の裾野からロゴが浮かび上がるような“ハリウッドサイン風”」というユニークな発想からスタート。

山肌の立体感や安定性を保つため、底に重りを入れる構造や、乾燥・軽量化を考慮して粘土裏を空洞にする工夫など、随所に高度な技術と経験が活かされています。

わくわくする着色工程

桜島の山肌には複数の色を使ったグラデーション表現が施され、光の当たり方や見る角度によって表情が変わる、リアルで立体的な仕上がりになっています。起伏やカーブの滑らかさも絶妙で、まさに職人技のなせる業です。

ぜひ直接見てほしい職人技!

噴煙の造形も鹿児島らしさの象徴となっています。当初は差し替え式のパーツも検討されましたが、店舗展示時の紛失リスクなどを考慮し、固定式での表現に変更。色彩での表現に力を入れ、白・グレー・赤紫など、鹿児島の空に浮かぶ“いろんな日の桜島の噴煙”をイメージした独特の色合いが採用されました。

色見本を元に着色のご相談

「素材によって発色が変わるので」と、粘土チップに絵の具を塗った色見本まで自作してくださったという丁寧な取り組みに、スタッフも思わず感嘆。小さなパーツにも、作り手の知識と創造力、鹿児島に住む人ならではの発想と工夫が、作品に遊び心と“地元らしさ”を加えてくれました。

「べろーんくん」台座、いよいよお披露目へ!

完成した立体作品は、HIFUMIYO BREWINGの店頭や公式ビアレストランなどでの展示が予定されています。お客様の目に触れる場所で、自分の作品が飾られることを想像しながら取り組む作業は、在宅であっても「社会とつながっている実感」につながる、大切で特別な時間です。

素晴らしい作品の完成です!

「この作品を見たお客様がどんな反応をしてくれるだろう?」そんな想像の広がりが、制作のモチベーションにもなっていたように感じました。どこで出会えるかは、お楽しみ!

もし「べろーんくん」台座をお店で見かけたら、ぜひお写真に撮って、SNSやご家族との話題にしてみてください。ものづくりの現場から、ささやかな驚きや喜びが広がっていきますように。

日々のやりとりから感じた、制作のまなざし

制作の進捗だけでなく、日々のちょっとした話題や季節の写真も一緒に届けてくださっていました。なかでもスタッフが楽しみにしていたのは、玄関先のツバメの巣の様子。巣作りから雛の巣立ちまでの変化を、やさしいコメントと共に写真で紹介してくださり、ほっこりとした時間が流れていました。

かわいらしい雛の様子(じっ…)

スタッフも楽しみにしながら見守っていた風景です。こうした“日々の目線”があるからこそ、ものづくりの魅力が、より丁寧に伝わってくるのかもしれません。

ひふみよベースでは、在宅というスタイルも含めて、一人ひとりに合った働き方の選択肢をひろげる取り組みを行っています。
趣味や得意なことを活かしてみたい

  • 通所に不安があるけれど、何か始めたい
  • 細かい作業や制作が好き
  • 自分のペースでしごとに取り組みたい

そんな思いを持つ方にとって、「在宅からはじめる働き方」は、新たな選択肢のひとつになるかもしれません。「これまで続けてきた“好きなこと”が、誰かの目にふれる“しごと”になる」。これからも、メンバーさん一人ひとりの中にある「得意」や「好き」を活かすしごとを、そっと後押ししていけたらと思っています。

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