在宅就労の多様な選択肢と可能性

早くも5月後半に差し掛かりました。
例年と同じく6月は祝日はありませんが、新しい趣味やスキルアップにチャレンジしてみたり、自分だけの推し活時間など独自の日を設けてみるなど今のうちから考えておくのも良いかもしれません!

今回のBASE LOGはひふみよベース天文館が担当いたします。

ひふみよベースの在宅就労へのアプローチ

就労継続支援B型事業所「ひふみよベース」では、2015年より鹿児島市で在宅での就労継続支援に積極的にチャレンジしてきました。当時、鹿児島市ではまだ前例のほぼなかった「在宅就労」。その道を前進させたのは、通所が難しくても、在宅で働く事を諦めなかった車椅子メンバーたちでした。

その後、2019年のおわりに発生した世界的な新型感染症のパンデミックにより、わたしたちの生活様式は進化を求められ、なかば強制的に在宅就労(リモートワーク)をせざるを得ない状況ともなりました。

その際、これまでの経験を活かしスムーズに従来からの「はたらく」を継続してきた中で、在宅でのサービス利用により、これまで以上に無理なく活動を続けられるようになった方・自宅では仕事のペースを確保できずコミュニケーション不足により在宅就労が不向きだと感じた方など、それぞれに合った「はたらく」のあり方も見えてきました。

在宅就労者はどんな方が利用している?

どのような方々が在宅就労をされていますか?との質問をよくいただきます。2021年夏に開所したひふみよベース天文館には、身体特性上コンスタントな通所が困難な方はもちろん、精神障害や発達障害などの特性により、混雑した場所が苦手であったり、公共交通機関の利用に苦手意識がある方や、多人数を前にしての発言や活動が苦手なメンバーさんが30名が在籍しています(2024年5月現在)。

在宅就労と通所での活動とをバランスを図りながら組み合わせて利用する方や、将来的には「通所できるようになりたい」と少しづつチャレンジを行う方、恐怖心があり外に出る事自体が困難で、いつかは外に出られるようになりたいと願う方など、サービス利用のきっかけや背景は様々です。

わたしたちは、どのような働き方であっても、障害を持つ方自身が働き方を選択し自己決定できるということの重要性を踏まえた支援の在り方を問い続けていきたいと思います。

ひふみよベース天文館 外観

事業所は通所にも便利な天文館の中町にある

次回のBASE LOGでは、もう少し掘り下げて、在宅就労のメリットだけでなくデメリットについても取り上げていこうと思います。

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